阪急阪神不動産

グッドデザイン賞2012年

「ジオ」の入居者と行う廃油回収活動 (Geofit+eco)(2012年)

概要
「ジオ」の入居者にご協力いただき、マンション内に設置する回収BOXで家庭から出る使用済み天ぷら油(植物油)を回収、それらをバイオディーゼル燃料にリサイクルし、阪急バスの路線バスの燃料に利用するカーボンニュートラルな取り組み。2011年8月より関西圏の「ジオ」物件で活動を開始しています。バイオディーゼルバス1台の運行により、年間約26tのCO2抑制効果があり、これはブナの木26000本が1年間に吸収するCO2の量に相当します。
審査員からの評価ポイント
使用済み天ぷら油を回収するだけに終わらず、馴染みのある地元を走るバスの燃料として利用することで、より身近に活動の貢献を実感できるようにし、回収への参加意欲や環境配慮行動への意識を高めている点が評価されました。

ジオ伊丹 ザ・レジデンス(2012年)

概要
中世以来酒造・俳諧など豊かな産業・文化が息づき、景観条例の重点区域ともなっている伊丹市に建つ集合住宅。野村不動産株式会社「プラウド伊丹郷町レジデンス」と連携し、2街区・3街路を一体的に開発・整備。まちなみの文脈を丁寧に読み取ることで、既存景観を未来へ育むデザインに取組みました。酒蔵の架構構造や白壁など既存の歴史的な景観をモチーフに、豊かな水景や二つの住棟がまちなみに呼応する外観デザインを創出しました。
審査員からの評価ポイント
異なるディベロッパーによる2つのプロジェクトが連携して計画されることで、街路の景観がコントロールされ、街のなかに心地よい通り抜け空間が創出されている。また、歴史的な景観や災害時の共助への取り組みの効果もその連携によって、さらに地域に貢献できるものとなっている点が評価されました。