ライフステージが変化しても、長く・無駄なく・快適に暮らせる「2LDKの魅力」とは?
厚生労働省が令和元年度に発表した人口・世帯統計によると、日本の平均世帯人数は20年前と比較して0.6ポイント減の2.19人(2019年調査)。特に東京都内の平均世帯人数は約1.92人となっており、「世帯の縮小化」が顕著にあらわれる結果となりました。こうした「世帯人数の変化」を受けて、いまマンション業界ではシングル~ディンクス~ファミリーまで幅広いライフステージに対応できる「2LDKプラン」への関心が高まっています。そこで今回のジオプログレスでは、2LDKプランだからこそ叶えられる暮らしの魅力について解説します。
2LDKとは「10畳以上のリビング・ダイニング・キッチン+居室2部屋」がある間取りのこと
2LDKというのは、リビング・ダイニング・キッチンの他に、居室2部屋がある間取りのことを指します。高度経済成長期に各地で建設された団地型集合住宅では、2DKと表示された間取りを多く見かけますが、実は2LDKも2DKも部屋数に違いはありません。大きく異なるのは「団らんスペースの広さ」。不動産広告を審査する「不動産公正取引協議会」が定めた基準では、居間・台所・食堂の機能が集まるスペースを「LDK」と表示する場合、その空間の広さが10畳以上確保されていること(居室2部屋の場合)を目安としているため、一般的には「10畳以上の団らんスペース+居室2部屋がある間取り」が2LDKとして表示されます。
世帯人数減少に伴い今後も住まいニーズの高まりが予想される2LDK、魅力は無駄のない「広さ」と「部屋数」
シングルやディンクスの方の場合は、近い将来家族構成に変化が訪れる可能性が高いため、住まい選びの際には「結婚するかも?」「子どもが生まれるかも?」など、ライフステージの変化を想定して間取りを検討する方が多いようです。しかし、家族生活を長いスパンで考えてみると、お子さん誕生後、勉強部屋が必要になるのは「小学校高学年から大学卒業までの約12年間」だけ。さらにお子さんの独立後は、再び夫婦2人きりの生活に戻ることになるため、実は「2人暮らしの期間」のほうが長くなります。そのため「長く、無駄なく、快適に過ごせる2人暮らし」を目指して2LDKを選ぶことは経済効率の良さにつながるのです。
■2LDKを選べば3LDKに比べて住居費を抑えることができる
部屋数をセーブすれば、そのぶん専有面積がコンパクトになるため購入価格を抑えることができます。また、照明やエアコンの設置台数が減ることで光熱費負担も軽減。長い目で見ると住居費全体の節約につながります。
■2LDKを選べばファミリーになっても快適に暮らせる
居室が2部屋あれば、1部屋を夫婦の寝室に、もう1部屋を子ども部屋にすることができるため、3人家族になっても快適に暮らせます。また、近年は引戸やウォールドアを使って間仕切りすることで、1LDK~2LDKを自在に変えることができるプランがトレンドとなっているため、お子さんの成長過程に合わせて空間アレンジが可能となります。
■2LDKを選べば将来貸しやすく売りやすい
前述のように、日本の一世帯あたりの平均人数は2.19人と年々減少傾向にあります。「2人暮らし+α」の世帯が多くを占めていることから、2LDKに対する住まいニーズは今後さらに高まっていくものと考えられます。ニーズが高くなれば、マンションを売却する場合や、賃貸運用を検討する際にも「売りやすく、貸しやすい」ため、資産としての価値をより長く維持しやすくなります。
実際の間取りで検証① 同じ2LDKでも、縦長プランと横長プランで住空間の機能が変わる
■パブリックとプライベートを分離しやすい縦長2LDKプラン
同じ2LDKでも、間取りの形状によって住空間の機能は変わります。こちらは56.68㎡の「縦長2LDKプラン」。主寝室となる洋室(1)は玄関サイドに。もうひとつの洋室(2)は明るいバルコニー側に配置。スライドウォールをオープンにすればリビング・ダイニングとの一体化も可能で、大空間リビングのある1LDKとして使うことができます。また、リビング・ダイニングと主寝室のあいだに廊下を挟むことで、主寝室の独立感がより高められる点も縦長プランの特徴のひとつ。住戸内のパブリックスペースとプライベートスペースが分離されているためオンオフを切り替えやすく、テレワークにも対応しやすい間取りとなっています。
■LDを中心に家族がつながりやすくなる横長2LDKプラン
こちらは、リビング・ダイニングを住戸の中央に配置した56.60㎡の「横長2LDKプラン」。廊下スペースを極力短くすることで、各居室の有効面積がより広く確保されているほか、リビング空間を住まいの中心に置くことにより、どの部屋に居ても家族の気配が常に近くに感じられるメリットがあります。また、必ずリビングを通って居室に入る「リビングイン動線」になっているため、お子さんがデリケートな思春期を迎えた時も自然に親子の会話を育んでくれる間取りです。
実際の間取りで検証② シングルからファミリーまでライフステージが変化しても「長く快適に暮らせる」
生活に必要な部屋数はライフステージごとに変化します。その変化に合わせて買い替えを行い、住まいのステップアップを続けていくという方法もありますが、多くの人にとってマンションは永住の場所であり、「ここでずっと暮らし続けたい」と考えている方が大半を占めているようです。その点、2LDKプランなら、シングル~ディンクス~ファミリーまで家族構成が変化しても柔軟に対応でき、長く快適に暮らし続けることができます。ここからは間取りを参考にして、ライフステージ別「2LDKプランの暮らし方の変化」を検証してみましょう。
■1人暮らしのときはスライドウォールをフルオープンにして広々1LDKに
近年の新築分譲マンションでは、リビング・ダイニングと洋室の間を壁で隔てるのではなく、引戸やスライドウォールで間仕切りして空間を自在にアレンジできる「可変性を高めたプラン」が充実しています。1人暮らしのシングル期は、左のイラストのようにウォールを開放して広々1LDKに。洋室(2)をゲストルームとして使ったり、シアタールームなど趣味の部屋として活用することもでき“優雅なシングルライフ”を満喫できます。
■結婚して2人暮らしがスタート、テレワークも快適に
結婚してディンクス期に入ったら、洋室(2)をテレワーク部屋に。リモート会議のときはスライドウォールを閉じると背景のプライベート空間を目隠しできます。普段はLDと洋室(2)を一体化すれば大空間リビングが完成。これだけの広さがあれば、ホームパーティのときもゲストをゆったりとおもてなしできそうです。なお、アウトフレーム工法の採用により、構造柱がバルコニー側に配置され、室内への張り出しが無い点にも注目を。どの居室もキレイな整形になっているため家具配置がしやすく、主寝室はクイーンサイズのベッドを置いても十分なゆとりが感じられる広さになっています。
■子どもが誕生したらリビングインの勉強部屋に
お子さんが誕生したら、洋室(2)を子ども部屋に。リビングサイドにキッズルームがあれば、家事の最中でもお子さんへの目線が届きやすくなるほか、パパ・ママが見守る中で宿題を済ませる「リビング学習」も実践しやすくなります。また、受験期に入り勉強部屋が必要になったら、ウォールを閉じて独立した個室として使用。勉強に集中しやすい環境を整えることができます。
■子どもが独立したら夫婦それぞれの寝室に
お子さんが独立した後、再び夫婦2人暮らしに戻ったら、お互いの生活時間を尊重するために「夫婦別々の個室」を確保。自分の部屋で映画鑑賞をしたり、読書に耽ったりと“シニア期ならではの上質なひとり時間”を満喫できます。また、このプランなら、どちらの洋室もバルコニーに面しているため、個室で過ごしていても明るさと開放感を実感できそうです。
阪急阪神不動産のマンション<ジオ>では多彩な2LDKプランを用意
いかがでしたか?シングルからファミリーまで、ライフステージの変化に合わせて長く・快適に・無駄なく使える2LDKプランの魅力がおわかりいただけたでしょうか?ちなみに、阪急阪神不動産の《ジオ》シリーズでは、今回ご紹介した間取りの他にも「2人きりの暮らしをもっと楽しく、自分だけの時間をもっと大切に」を叶えてくれる多彩なプランを提案しています。各物件ホームページをチェックしてお気に入りの2LDKプランを見つけてみてはいかがでしょうか?