江東区東砂7丁目は、「大手町」駅と直通16分で結ばれた東京メトロ東西線「南砂町」駅の北東に広がるエリアだ。
江戸時代の開発では、この地に現在の「富賀岡八幡宮」の前身となっている八幡社が勧請されたとのこと。後に社は深川へと移転して「富岡八幡宮」となったが、それ以降こちらの社は「元八幡」の通り名で呼ばれるようになった。
当時は元八幡の辺りから南に海が広がっており、境内も広く、参道には美しい桜並木が続いていた。自然の景観に恵まれた神社は江戸市民の行楽地として賑わい、その光景は安藤広重の「名所江戸百景」にも描かれている。明治時代には、海苔やカキ、金魚の養殖も盛んに行われるようになった。
現在では、「南砂町」駅東口から大型ショッピング施設の「トピレックプラザ」や「区立図書館(中央館)」付近まで続く「南砂三丁目公園」がある。さらに、広大な「仙台堀川公園」や都電の軌道跡を利用した「南砂緑道公園」もあり、都心に近いながら、歴史・風情を湛える水と緑に彩られた街並が魅力だ。
土地の美しい風景が江戸文化の洗練を受けて独特の風情を生んだ街では、自然・名所、エンターテイメント、飲食店など、定番から穴場まで、さまざまなスポットをみつけることが愉しめるだろう。
江東区の中心地として ますます発展が期待されている南砂町
南砂町エリアは東京メトロ東西線の延伸による「南砂町」駅の開設以降、下町情緒と新しい街並が絶妙に混在する暮らしやすいエリアとして発展してきた。周辺には、「SUNAMO」や「アリオ北砂」などの大型商業施設が並び、少し足を延ばせば昔ながらの下町情緒薫る「砂町銀座商店街」など、活気を呈しているエリアとしていつも多くの人々で賑わっている。また、古くから著名な神社仏閣が置かれた富岡と共に栄えてきた門前仲町エリアや、区役所や大手金融機関も数多く支店を構えている東陽町エリアを身近にする地でもある。
家族で出掛けて一日過ごせる 大型シッョピング施設「トピレックプラザ」
「トピレックプラザ」は、さまざまな愉しみを内包する3棟の建物で構成された大型ショッピング施設だ。<イオン館>では、食品や生活用品、衣類、家電まであらゆるものを取り扱っているのでとにかく便利。<東館>には複合エンターテインメント空間「ラウンドワン」や経験豊富なアドバイザーがいるホームセンターの「ドイト」がある。<西館>には、多彩な飲食店や各種専門店があり、3つのメディカル店舗、約1,000坪の広さのスポーツクラブ「オッソ」も入っていて、家族で出掛けて1日中過ごせそうだ。さらに、施設の中心にあるイベントスペースでは、ワークショップや物販など様々なイベントも随時開催されている。また、施設内のプロムナードでは、季節ごとに変わる外灯バナー、冬にはイルミネーションも愉しめるなど、南砂エリアの核となっていることはもちろん、区内各所および周辺各区からも多くの買い物客が訪れている。
仙台堀川公園をはじめ 緑豊かな大型公園が点在するエリア
「仙台堀川公園」は、「区民の森」をテーマに整備した延長3.7km、面積10.4haを誇る都内最大の親水公園だ。特色ある7つの森や桜並木が続き、春の桜や秋の紅葉など、四季折々に訪れる人の目を愉しませてくれる。また、「南砂町」駅から2駅の「木場」駅の近くには約24万2,000㎡で広がる豊かな自然が魅力の「木場公園」があり、モダンな建築物「東京都現代美術館」が併設されていて、常に動き続けるコンテンポラリー・アートを肌で感じることができる。
小笠原固有の熱帯植物を楽しめる植物館や各種スポーツ施設、マリーナに面したバーベキュー広場を内包し、四季折々の花が咲き乱れる「夢の島公園」もあるなど、緑豊かな大型公園が周辺に点在しているのもうれしいかぎりだ。
(2020年2月取材)
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