金沢の交通の要所であり、中心部として知られる武蔵ヶ辻エリア。加賀藩政期には金沢城大手門の近くにあることから、城下町の中心地だった場所です。武蔵ヶ辻の交差点の一角を占めるのが近江町市場で、鮮魚や青果のお店がずらりと並び「金沢市民の台所」として親しまれています。他にも、プレゼントの箱を積み上げたような外観の「かなざわはこまち」。スイーツや小物を扱うお店やカフェ、レストランなどの飲食店が軒を連ねます。そして老舗の銘菓や、加賀友禅・九谷焼、輪島塗などの伝統的工芸品を扱う専門店もそろう百貨店「金沢エムザ」もあり、武蔵ヶ辻はいつも活気が溢れています。
また数多くの商業施設や海外のブランドショップが集まる繁華街、香林坊も身近です。創業以来90年以上にわたり北陸に深く根ざした百貨店「大和百貨店香林坊店」をはじめ、レストランやカフェ、アパレルショップなどカジュアルなお店も多い複合型施設の「香林坊東急スクエア」。東急スクエアの裏手には「せせらぎ通り」があり、金沢おでんなど個性豊かな飲食店が立ち並ぶ小路も散策できます。訪れる人々に刺激を与え続ける一大ショッピングゾーンを普段使いできるのは魅力のポイントです。
かなざわはこまち
住所 | 石川県金沢市袋町1番1号 |
電話番号 | 076-225-8600 |
営業時間 | 10:00~20:00 ( 飲食フロアは11:00~22:00 ) |
金沢エムザ
住所 | 石川県金沢市武蔵町15-1 |
電話番号 | 076-260-1111 |
営業時間 | 地階 食品1階~8階 10:00 ~ 18:30 地階 食堂街 11:00 ~ 21:00 地階 書籍売場 10:00 ~ 21:00 |
大和百貨店香林坊店
住所 | 石川県金沢市香林坊1-1-1 |
電話番号 | 076-220-1111 |
営業時間 | 10:00 ~ 19:00 8Fレストラン街 11:00 ~ 21:00 |
香林坊東急スクエア
住所 | 石川県金沢市香林坊2-1-1 |
電話番号 | 076-220-5111 |
営業時間 | ショッピング・サービス 10:00~20:00 レストラン 10:00〜22:00 ※店舗により異なります。 |
金沢市民の台所として愛され続け、2021年で開場300年の大節目を迎える近江町市場。
近江町市場
住所 | 石川県金沢市上近江町50 |
電話番号 | 076-231-1462 |
営業時間 | 9:00〜17:00※店舗により異なる |
定休日 | 年始(1/1〜1/4) |
武蔵ヶ辻にある近江町市場。2021年で開場300年の大きな節目となり、金沢市民の台所として金沢の発展とともに栄えてきた市場です。「おみちょ」の愛称で市民から親しまれていて、狭い小路には約170ものお店が並び、新鮮な海の幸や加賀野菜に果物、お菓子や生活雑貨までが豊富に揃い、いつもたくさんの人々で賑わいを見せています。またグルメを楽しめることでも有名です。日本海で獲れた魚介を使い、数々の名店が趣向を凝らした海鮮丼は、器から溢れんばかりに盛り付けられたその豪華さでも知られています。地元の食材を使ったご当地グルメを食べながら、板前さんとの会話を楽しむのも一興です。
金沢の歴史ある風景に囲まれた暮らし。
近江町界隈は金沢城公園や兼六園、茶屋街なども身近に感じられ、生活の利便性と緑豊かな自然環境をともに享受でき、金沢の魅力を存分に満喫できるエリアです。
加賀藩前田家の居城跡に作られた「金沢城公園」。金沢城は明治14年の火災で城内の施設の大部分が焼失し、2000年代に入って復元された施設で、広い公園内には見所がたくさんあります。まずは金沢城公園のシンボルとなっている「菱櫓(ひしやぐら)・五十間長屋(ごじゅっけんながや)・橋爪門続櫓(はしづめもんつづきやぐら)」。柱や梁に釘を使用せず、はめ込み式で組み立てられているのが特徴で、当時の建物を驚くほど忠実に復元されています。また国の重要文化財に指定される石川門・三十間長屋・鶴丸倉庫の3つの施設。そして明治期に失われて以来約140年ぶり、2020年7月に復元整備が完成した「鼠多門と鼠多門橋」。金沢城の西側に位置し、江戸時代に玉泉院丸(現在の玉泉院丸庭園)と金谷出丸(現在の尾山神社)を結ぶ出入り口として使われていたそうです。海鼠壁の目地が黒漆喰(くろじっくい)で仕上げられているのが他の門には見られない特徴です。「鼠多門橋」は城内最大規模となる木橋です。
また石川門下から大手堀方向へと続く金沢城外濠公園の白鳥路では、6月ごろからホタルの幻想的な光を鑑賞することもできます。
そして水戸偕楽園、岡山後楽園とならぶ日本三名園の一つに数えられる、廻遊式の庭園「兼六園」。
さらに、金沢らしい風景の筆頭ともいえる茶屋街。金沢には3つの茶屋街がありますが、中でも一番規模の大きい「ひがし茶屋街」は、美しい石畳の道の両側に、端正な紅殻格子の家々が連なり、藩政時代の情緒を色濃く残す風情ある一角で、国の重要伝統的建造物保存地区に選定されています。
金沢城公園
[金沢城・兼六園管理事務所]
住所 | 石川県金沢市丸の内1番1号 |
電話番号 | 076-234-3800 |
開園日 | 年中無休 |
開園時間 | 3月1日~10月15日7:00~18:00 (退園時間) 10月16日~2月末日8:00~17:00 (退園時間) |
兼六園
[金沢城・兼六園管理事務所]
住所 | 石川県金沢市丸の内1番1号 |
電話番号 | 076-234-3800 |
開園日 | 年中無休(時雨亭除く) |
開園時間 | 3月1日~10月15日7:00~18:00 (退園時間) 10月16日~2月末日8:00~17:00 (退園時間) |
ひがし茶屋街
住所 | 石川県金沢市東山 |
藩政時代より大切に育まれてきた伝統文化を今に伝えるまち。
藩政期から今日に至るまで様々な伝統工芸が受け継がれている金沢。輪島塗・九谷焼・加賀友禅・金箔工芸品、山中漆器など世界に誇る工芸品は、金沢を中心とする石川県各地で36種類にもなり、工芸王国 石川県と言われる所以となっています。職人の技によって産み出された伝統工芸の逸品を扱う専門店がそこかしこに見られます。
2020年に東京から金沢へ移転した「国立工芸館」は、日本で唯一の工芸を専門とする国立美術館です。名誉館長にはあの中田英寿さんが就任。様々な美術工芸作品が堪能できることはもちろん、地元金沢のレジェンド・漆芸家の松田権六の仕事場が移築・復元して展示されています。
「石川四高記念文化交流館」は、旧四高の校舎を利用した赤レンガのモダンな建築です。「うつくしき川は流れたり」と犀川を詩にした、金沢城下の情景をこよなく愛した室生犀星をはじめ、泉鏡花、徳田秋声など、石川県ゆかりの文学者の資料が展示されています。
国立工芸館
住所 | 石川県金沢市出羽町3-2 |
電話番号 | 050-5541-8600 |
休館日 | 月曜日(祝日の場合は開館し、翌日休館)、展示替期間、年末年始 |
開館時間 | 9:30~17:30 (入館は17:00まで) |
石川四高記念文化交流館
住所 | 石川県金沢市広坂2-2-5 |
電話番号 | 076-262-5464 |
定休日 | 年末年始(12/29~1/3) ※展示入替等で休館する場合あり |
営業時間 | 【多目的利用室・レトロ体験室】9:00~21:00 【展示室】9:00~17:00(入館は16:30まで) |
北陸新幹線の開業により東京も日常にする交通アクセス。
2015年3月に開業した北陸新幹線によって、東京も経済圏に加わることになり、金沢の暮らしもビジネスも大きく飛躍するきっかけとなりました。金沢〜東京間を2時間32分。また武蔵ヶ辻・近江町市場より小松空港へのリムジンバスも出ていて、国内各地・アジア諸国とも空の移動でつながります。金沢市内の移動は、北陸鉄道のバスの交通インフラが充実しているため、市民の足として利用されています。観光にも便利で「金沢市内1日フリー乗車券」を利用すれば、橋場町から武蔵ヶ辻・近江町市場、兼六園下・金沢城から香林坊へ最短ルートで移動できます。北鉄グループおよび西日本ジェイアールバスの路線バス指定エリア内で、終日乗り降り自由で、とても便利な乗車券です。