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コロナ禍で変化したファミリールーティン、長く無理なく続けるための「実践のコツ」は?

株式会社LIXILが2021年1月に発表した「家族時間の変化と住まいに関する調査(※)」によると、30~40代男女の4人に1人が「コロナ禍で家族時間が増えた」と回答。平均では1日4.4時間、家族で過ごす時間が増えたことがわかりました。また、家族時間の増加に伴い、新たなファミリールーティン(家族での習慣・約束)が生まれたご家庭も多く、「帰宅したら消毒」「定期的な換気」「週末のまとめ買い」といったルーティンについては、約9割が「今後も続けたい」と回答しています。そこで、今回のジオプラットでは、「コロナ禍で増えた新しいファミリールーティン」の調査結果に基づき、家族時間をもっと快適に過ごすための「ファミリールーティン実践のコツ」についてご紹介します。

※:株式会社LIXIL調べ。https://suumo.jp/journal/2021/01/27/177945/

マンション生活のファミリールーティン、1位は「換気」、2位は「消毒」、3位は「帰宅後入浴」

マンションで暮らしている人たちの間で、「コロナ後にファミリールーティンとして行うようになったこと」の1位は「定期的な換気(48.6%)」、2位は「帰宅したら消毒(44.2%)」、3位は「帰宅後すぐに着替え・お風呂(26.4%)」という結果に。コロナ前までは、帰宅後にまず行うことは「ご飯(食事)(※)」という回答が多かったのに対し、コロナ後は4.5ポイント減少。代わりに「お風呂」と回答した人が3.4ポイント増加するなど、帰宅後の家族の時間割にも変化が見られました。

また、一戸建て・マンションを含めた全体集計では、「週末にまとめ買い」「飲食はテイクアウト」「買い物はなるべくネットショッピング」「家のモノを使ったら消毒」といった回答が上位を占めていました。

※:株式会社LIXIL調べ。https://suumo.jp/journal/2021/01/27/177945/

定期的な換気は「1時間に5分程度」をルーティンに

ここからは、新しいファミリールーティンを家族みんなで実践しやすくするためのコツをご紹介しましょう。

以前ジオプラットの記事でもお伝えしましたが、近年のマンションでは「24時間換気システム」の設置が義務付けられているため、基本的にマンション内のお部屋の空気は約2時間で入れ替わる仕組みになっています。しかし、換気に敏感になっているコロナ禍の今は、「窓から風を採りこみ空気の流れを感じたい」と考えている方も多いことでしょう。

室内に風の流れをつくるためには「対角線上にある2か所の窓を開けること」が基本とされています。しかし、間取りによっては対角線上に窓が無い住戸もあるため、その場合は、換気扇を「強」でまわしながら、換気扇から離れた場所の窓を開けるようにすると、お部屋の中に風の流れが生まれます。

さらに、換気効率を高めるためには、1時間に5分程度の換気を行うことが望ましいとされています。スマートフォンのタイマーで設定を行い、こまめな換気を心がけましょう。このとき、換気タイムに合わせて“家族みんなで5分間のストレッチをする”などのファミリールーティンを追加すると、在宅ワークで硬くなった筋肉を動かす時間に充てることができ、家族の健康維持につながります。

ウイルスや菌を室内へ持ち込まない!「玄関での消毒・除菌」の徹底を

「帰宅後の手洗い&うがい」については、すでにファミリールーティンとして定着しているご家庭が多いと思いますが、玄関から洗面所へ移動するまでの時間が最も「お部屋の中へウイルスや菌を持ち込むリスクが高くなるなる」ということを意識していましたか?前出の調査(※株式会社LIXIL調べ)によると、玄関から洗面所までの移動距離は「平均13.3歩」。この距離が延びるほど、ウイルスや菌が室内へ広がりやすくなります。そのため、公共施設等を利用する時と同じように、家庭内でも「入口(玄関)での手指消毒」を徹底しましょう。

近年のマンションでは、玄関に大型下足入れやシューズインクロゼットを設けたプランが増えているので、その一部に「除菌コーナー」を作るのもおすすめ。アルコール消毒液や除菌スプレー、上着をかけるラックなどを設置しておくと「玄関での消毒・除菌」を習慣化しやすくなります。また、「玄関まわりに広いスペースが無い」という場合は、玄関先に除菌用のウェットティッシュとゴミ箱を設置しておくだけでも、家族の除菌意識が変わるはずです。なお、帰宅時は「玄関での消毒・除菌」と同時に「携帯電話の表面の消毒(※)」をファミリールーティンに加えておくと、家庭内の感染リスクをより低減できます。

※携帯電話の消毒については、各メーカーで推奨される方法が異なります。詳しくはこちらをご覧ください。

「帰宅後、食事の前にお風呂に入る」ルーティンには、実は食欲抑制効果が

帰宅後お風呂に入ってからご飯を食べる「食前入浴」のファミリールーティンには、実は除菌対策だけでなく、健康面でも嬉しい効果があります。入浴によって血の巡りが良くなると、消化器官に集まる血液が全身に分散されて胃の働きが一時的に低下するため、食欲を抑制し、食べ過ぎを防ぐ効果につながるのです。

ただし、入浴直後は同様の理由から消化不良を起こしやすくなる時間帯でもあるため、お風呂から出て30分程度おいてから食事をとるようにすると、胃腸への負担が軽くなります。このファミリールーティンに合わせて、家族の入浴時間のタイムスケジュールを作っておくのも良いでしょう。

「週末のまとめ買い」は、堅実な家計管理や家事時短につながる

「週に一度まとめ買いをする」というファミリールーティンは、家計の節約につながります。実際に、コロナ禍でまとめ買いを実践するようになった方たちの間では、「足りているもの・足りないものをチェックしてから買い物に出かけるようになり、無駄な出費が無くなった」「1週間分のメニューを決めてから買い物をするので、献立に悩まなくなった」「計画的に買い物することで、食材の廃棄を減らすことができた」などの声が挙がっています。

また、1週間分の食材をキレイに使い切ってから買い物に出かける習慣を身につけると、冷蔵庫内が空の状態になるため庫内清掃をこまめに行うことができ、キッチンまわりの除菌対策を徹底しやすくなるというメリットもあります。なお、最近は一週間分の献立が簡単につくれるスマートフォンアプリも登場しているので、料理のレパートリーに悩んでいる方は、便利なアプリを活用するとまとめ買いの献立作りも苦にならず、家事の時短にもつながります。

まとめ

コロナ禍で変化した新しいファミリールーティン、みなさんのご家庭ではいくつ実践していましたか?こうした家庭内でのルーティンづくりは、感染リスクの軽減だけでなく、お互いのストレスを減らすことにもつながります。ステイホームの時間が長くなり、家族が一緒に過ごす時間が増えた今だからこそ、共通のルールづくりは大切なこと。当記事を参考にしながら、この機会に「無理なく楽しく続けられるファミリールーティン」について、ご家族で話し合ってみてくださいね。

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