Lifestyle

一年でいちばん寒いこの季節、
マンションの中でも気を付けたい「室内寒暖差」対策とは?!

新年行事も一通り落ち着き、季節はいよいよ一年で最も寒い「大寒」に突入します。この真冬の時期、住まいの中で特に注意したいのが「室内寒暖差」です。厚生労働省の令和5年《人口動態統計》によると、家庭における不慮の事故のうち「浴槽内での事故」は約4割を占めており、月別では「12月~2月」、年齢別では「45歳以上」で急増。その主な原因は、入浴時の寒暖差が引き起こすヒートショックであると考えられています。そこで今回のジオプラットでは、大寒の季節を健やかに乗り切るために知っておきたい「マンション内の寒暖差」とその対策について解説します。
参考:厚生労働省統計 令和5年人口動態統計

断熱性が高いはずのマンションで「室内の寒暖差」はなぜ起こる?

近年の新築マンションは、住宅性能の向上によって断熱性・気密性が高められているため、木造一戸建てと比べると「室内の温度変化が起こりにくい」と言われています。しかし、冬場になるとその高い性能の影響で、住まいの中に寒暖差が発生することがあります。

実はマンション内の冬場の寒暖差の主な原因は「暖房の効きすぎ」。鉄筋コンクリート造のマンションはすき間風が起こりにくく、木造の建物よりも暖房が効きやすくなるため、リビングなどの居室ドアを長時間閉め切った状態にしておくと、暖房がついていない廊下・玄関・トイレ・洗面・浴室へ暖かい空気が流れにくくなり、「居室と非居室の寒暖差」が生まれます。特に、タイル床やパネル壁に囲まれた浴室は、冷気を溜めこみやすくなることから、暖房が効いたリビングとの温度差はかなり大きくなることも。

ちなみに、ヒートショックは「10度以上の温度差」がある場所を行き来すると、発症率が高くなると言われているため、日ごろから室内の寒暖差をつくらないよう意識することが大切です。

10度以上の温度差で起こりがちな「ヒートショック」とは?

ヒートショックとは、気温や室温の温度差を受けて血圧が上下に大きく変動し、心臓・血管に負担がかかることで心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こす健康被害のこと。特に12月から2月にかけての真冬の季節は「寒冷刺激」によって起こりやすい傾向があり、高齢者の方や高血圧・糖尿・肥満などの生活習慣病のある人ほどリスクが高まることが報告されています。

ヒートショックだけじゃない!7度以上の温度差では「寒暖差疲労」を起こすことも

さらに、最近注目を集めているのが「寒暖差疲労」という症状です。寒暖差疲労は「7度以上の温度差」によって起こりやすくなると言われ、気温の変化に適応しようとして自律神経(交感神経と副交感神経)が過剰に働きすぎることで、若者世代や生活習慣病の無い人でもカラダに不調が現われることがあります。寒暖差疲労の一例としては、真夏のクーラー効き過ぎによる「冷房病」がお馴染みですが、実は暖房の効きすぎた室内でも発症しやすくなります。

真冬の室内でこんな症状が起こったら「寒暖差疲労」かも?

全身のだるさや倦怠感、頭痛、肩こり、めまい、手足の冷えやむくみ、不眠、食欲不振、便秘、下痢、イライラ、集中力低下など

これらの症状を放置しておくと、自律神経の乱れが慢性化し、うつ症状やぜんそくなどのアレルギー疾患を引き起こす可能性もあるため、上記のような疲労症状を感じたら早めに内科を受診しましょう。

では、ここからはマンションの室内で「寒暖差が発生しやすい場所」と「シーンごとの注意点」について解説します。

【室内寒暖差に注意①】リビングから廊下へ移動するとき

暖房の効いたリビングから廊下へ出たとき、ブルっと冷気を感じるのはどの家庭でもよくあることです。しかし、あのブルっとする感覚はまさに「寒冷刺激」を受けた瞬間。体温を一定に保とうとして交感神経が働き、皮膚の血管が収縮状態になっています。特に気を付けたいのは、床暖房が入ったリビングから素足の状態で廊下へ出ること。気温差に敏感な足元が急速に冷えることで、収縮期血圧(上の血圧)が約10mmHg以上上昇する「気温感受性高血圧」を起こしやすくなります。

【リビングから廊下へ移動するときの注意点】

●暖かいリビングから出る時は必ず上着を羽織る
●厚手の靴下やスリッパを履いて足元を急に冷やさないようにする
●暖房効率はやや低下するものの、リビングのドアを開けて暖かい空気を廊下へ逃がしておく
●廊下の床に断熱性の高いコルクマットを敷いておくのも寒暖差軽減に有効

【室内寒暖差に注意②】脱衣所から浴室へ出入りするとき

前述の通り、家庭の不慮の事故で最も多いのが「浴室のヒートショック」です。入浴時は、脱衣所で服を脱ぐ(寒さで血圧上昇)→熱い湯船に浸かる(暖かさで血圧下降)→湯上りにタオルでカラダを拭く(寒さで血圧上昇)と、短時間のうちに寒・暖を頻繁に繰り返すことで血管が収縮し、心臓や脳への負担がかかりやすくなります。

【脱衣所から浴室へ出入りするときの注意点】

●服を脱ぐ前に脱衣所や浴室を暖めておく
●浴室用温度計を設置して室温を計測。脱衣所と浴室の温度差は5度以内に
●シャワーを浴びる時はまず手足から。徐々に胸元へ近づけてゆっくりとカラダを暖める
●熱すぎるお風呂に入らない。長湯をしない。目安は湯温41度以下で10分まで

【室内寒暖差に注意③】寝室で布団から出るとき

わたしたちが普段“暖かくて気持ち良い”と感じる冬の布団の中の温度は平均33度前後と言われていますが、起床時の寝室の平均気温は12.4度。つまり、布団から出たときの温度差は20度を超えることになり、寝起きに大きな寒暖差が生じます。

【寝室で布団から出るときの注意点】

●乾燥対策として就寝中暖房を切っている方も、タイマー設定を活用して起床の30分前までにお部屋を暖めておく
●すぐに飛び起きず、布団の中でストレッチなどをしながらゆっくりと寒暖差にカラダを慣らす
●布団から出る時はフリースの上着やスリッパなどを着用してカラダを冷やさないようにする

「室内寒暖差を防ぎやすい住まい」を選んで健やかな生活を!

いかがでしたか?住まいの中の寒暖差を完全に無くすことは難しいものの、様々な工夫によって「寒暖差を軽減する」ことは可能です。また、近年の新築マンションでは、浴室が冷えにくい断熱床シートが使われていたり、外気温の影響を受けにくい複層サッシを窓に採用するなど、室内寒暖差の発生を防ぎやすい性能が整っています。こうした点にも注目しながら「家族が永く健やかに暮らせる住まい」を選んでみてはいかがでしょうか?

「Geo Plat」とは、
阪急阪神不動産のマンション〈ジオ〉がお贈りする、
首都圏の街・住まい・暮らしの情報サイトです
新しい発見のヒントとなる地図(Plat)をコンセプトに、
皆さまの毎日を輝かせるアイデアを発信してまいります。

Close