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冬の電気代はどのくらい!? 節約しつつも暖かく暮らす暖房テクニック

新型コロナウイルスの影響で在宅勤務や自宅で過ごす時間が長くなった今、「去年と比べると光熱費がずいぶん高くなって驚いた!」という人も多いのではないでしょうか?実は夏場よりも冬場のほうが電気代が高くなる傾向にあるので、本格的な寒さが到来する前に「電気代の節約術」を心得ておけば家計負担の軽減につながります。そこで、今回のジオプラットでは「無駄な光熱費をカットして、暖かく暮らすためのテクニック」をご紹介します。

夏の光熱費よりも冬の光熱費のほうが高くなるのはなぜ?

参考:総務省 2019年 月次 1月~12月 家計調査 家計収支編
第1-1票 都市階級・地方・都道府県庁所在地別1世帯当たり1か月間の収入と支出

右図は2019年の総務省家計調査から抜粋した光熱費の月別グラフ。1年の中でも、クーラーの使用頻度が高くなるはずの7月~8月は意外にも光熱費が安く、逆に12月以降の冬場、特に大寒にあたる1月~2月にかけては電気代・ガス代の負担が大幅に増え、光熱費の負担が大きくなっていることがわかります。

冬の光熱費が高くなる原因として、夏より冬の方が、
●日照時間が短いため、照明器具を点灯する時間が長くなる。
●寒さの影響で外出時間が減り、自宅で暖房をつける時間が長くなる
●外気との気温差が大きいため、エアコンの設定温度に到達するまでの消費電力も大きくなる。
●厚着になることで洗濯物の量が増え、洗濯・衣類乾燥に電気を使う時間が長くなる。
などの理由が考えられています。

暖房効率を見直したいなら、最初にチェックすべきは「窓」の断熱対策

近年のマンションは気密性やサッシ性能が格段に進化しています。特に多くの新築マンションで採用されている『複層ガラス』は、2枚のガラスの間に空気層を設けた複層構造になっているため断熱性を高めてくれるほか、外気温の伝導を軽減することで結露防止などの嬉しい効果も期待できます。逆に、こうした先進構造のサッシが使われていない住戸の場合は、窓を閉め切っていてもサッシの隙間から外の冷たい空気が侵入し、せっかく暖めた室内の空気を外へ逃がしてしまいます。そのため「空気の通り道を防ぐこと」が暖房効率を高めるための第一歩となります。最も身近な方法は厚手の断熱カーテンを設置すること。断熱カーテンは、従来のカーテンよりも高密度で生地が織り上げられており、熱の流れを遮断する効果があります。最近では色・柄も多彩なデザインが揃っているので、インテリア性を損なうことなく暖房効率を高めることができる点も魅力。また、ウイルス対策で換気を行うときも、カーテンを閉めたまま窓を開けるようにすれば、室内の急速な温度低下を軽減できます。他にも、窓ガラスに張り付けるシールタイプの断熱シートなら1000円程度で購入できるので、カーテンが設置できない水まわりの窓は断熱シートを上手に活用すると良いでしょう。

電気ストーブやファンヒーターは「置き方」次第でお部屋の暖かさが変わる

「エアコンを使うと空気の乾燥が気になるから、冬場の暖房はストーブ派」という方も多いのでは?しかし、電気ストーブやファンヒーターなど床置きタイプの暖房器具を使う場合、設置する場所によって暖房効率が大きく変わることをご存知でしたか?おすすめは「窓の前」に置くこと。暖かい空気は上に、冷たい空気は下に向かいやすくなりますが、窓の前に暖房器具を置いておけば、窓から入り込んだ冷たい空気が一度暖められてから上昇し対流させることができるので、少ないパワーでお部屋全体が暖かくなります。

ただし、カーテンとストーブを併用する時は一定の距離を確保し、火災予防への配慮を徹底しましょう。また、「エアコンをつけても部屋がなかなか暖まらない」というときは、夏場に活躍したサーキュレーターを使うのもひとつの方法。サーキュレーターの風を天井に向けて当てるようにすると、お部屋の上部にたまった暖かい空気が広く拡散されるため、暖房効率のアップが可能です。

パソコンの種類によってもこんなに違う?!在宅勤務中の電気代節約法

在宅勤務により自宅でパソコンを使う時間が増えている方も多いと思われますが、仮にパソコンを使用する時間を1時間短縮すると、電気代がいくらぐらい節約できるかご存知ですか?

もちろん機種やスペックによっても多少の違いはありますが、資源エネルギー庁の『家庭の省エネ徹底ガイド』(※1)によると、

●デスクトップパソコンの場合・・・・・・年間で約850円(電気31.57kWh)
●ノートパソコンの場合・・・・・・年間で約150円(電気5.48kWh)

の節約が可能とされています。一般的に、デスクトップパソコンよりもノートパソコンのほうが電気代が安くなることがわかっていますが、これは、本体・ディスプレイの双方で電力が必要になるデスクトップと、もともとバッテリー駆動を前提として省エネ性能の高いCPUやディスプレイが搭載されているノートパソコンの性能的な違いが理由です。なお、パソコンを使用する際は、起動時に最も大きな電力負荷がかかるため、90分以内の作業中断であればスリープ機能を使ったほうが消費電力が少なくなります。昼間はスリープ機能を活用し、夜はシャットダウン。さらに、デスクトップの場合はディスプレイの電源も毎回オフにするよう心がけると、無駄な待機電力の節約につながります。なお、ウィンドウズ10の場合はタスクマネージャー(詳細)を開くと電力消費量の多いタスクをチェックできるようになっているので、各作業がどれぐらいの電力を使っているのか一度確認してみましょう。

※1:参照元:経済産業省資源エネルギー庁 家庭の省エネ徹底ガイド春夏秋冬

他にも、こんなポイントをチェックしながら賢く光熱費を節約しよう

■ワットモニターで住まいの中の電力を見える化する

電化製品のコンセントに取り付けるだけで消費電力を測定できるワットモニター。中には積算電気料金やCO2排出量まで表示される高機能モニターもあり、家電店で数千円程度で購入できます。お部屋の中で使う電力を“見える化”することによって、普段何気なく使っている家電の使い方を改善できるかもしれません。

■室内照明をLEDに変えてみる

LED照明の寿命は蛍光灯の4倍・白熱電球の40倍ととても長く、消費電力が少ないため長時間の点灯に適しています。特に、日没が早く照明を点けて過ごす時間が長くなる冬場にはLED照明の節電メリットを実感しやすくなります。

■湿度を上げて寒さを感じにくくする

体感温度は湿度によって大きく変わり、気温が低くても湿度が高ければ寒さを感じにくくなるもの。加湿器を使うのも有効な方法ですが、電気代節約のためにはバスタオルなどの大きな面積の洗濯物を室内に干して湿度を保つ方法もあります。なお、湿度が40%未満になるとウイルスの活動が活発になると言われているので、ウイルス対策を考える上でもお部屋の中の快適湿度を保つことは大切です。

■電力会社のプランを見直してみる

2016年に電力の小売自由化が全面施行されて以降、「どの会社のどのプランを選ぶか?」によって光熱費の大きな削減が可能に。最近では光熱費の見直しをシミュレーションできる電気料金比較サイトも充実しているので、家族構成や生活スタイルの違いに合わせて“選ぶべきプラン”を検討してみましょう。

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