マンションの防災対策【総まとめ】
台風・地震・トイレ・防災グッズ、今すぐ見直したい備えのすべて
9月は「防災月間」。1923年9月1日に発生した関東大震災の教訓を忘れないという意味を込めて9月1日が「防災の日」と定められ、この日を含む1週間は「防災週間」、9月全体が「防災月間」として、全国各地で防災訓練や啓発活動が行われます。毎年この時期に、ご自宅の防災備蓄品や非常用持ち出し袋の点検をしているという方も多いのではないでしょうか?
災害は「いつ、どこで発生するか」の正確な予測が難しいもの。だからこそ、日ごろからの備えと一人ひとりの心構えが欠かせません。特にマンションでの暮らしには、一戸建てとは異なる「マンションならではの防災対策」があります。
ジオプラットではこれまで、《マンションの防災対策》シリーズとして「台風」「地震」「トイレ」「防災グッズ」の4つのテーマで防災対策をご紹介してきました。今回は防災月間のこの機会に、その総まとめとして各記事のポイントをダイジェスト形式でお届けします。気になるテーマが見つかったら、ぜひ各記事もあわせてご覧ください。
①台風への備え~雨戸のないマンション、対策の第一歩は「バルコニーの片付け」から

一般的なマンションはRC造(鉄筋コンクリート造)など強度の高い構造のため、暴風雨による建物倒壊は想定されていません。しかし、バルコニーや窓まわりなどの「外まわり部分」については、各住戸での台風対策が必要になります。
モノの飛散・落下を防ぐ「バルコニーの片付け」
マンションには雨戸がないため、バルコニーの物干し竿や植木鉢が風にあおられて窓ガラスを直撃する危険があります。また、中層階・高層階から飛ばされたモノが落下し、歩行者や車に当たった場合は重大な責任を問われる可能性も。台風が近づく前に、洗濯用品の片付け・植木鉢の固定・排水口まわりの清掃を済ませておきましょう。
「窓の対策は内側から」が鉄則
窓については、クレセント錠をしっかり締め、暴風域に入ったらカーテンやブラインドを閉めておくことがポイント。万一ガラスが割れても破片の飛び散りを防いでくれます。なお、窓の外側から段ボールやブルーシートを貼る行為は、飛ばされた場合に事故につながる危険があるためNG。「窓の対策は内側から」が鉄則です。
このほか記事では、停電の影響を受けやすい機械式駐車場や地下駐車場の注意点、意外と忘れがちな「24時間換気システム」や換気扇をオフにする理由など、マンションならではの台風対策を詳しく解説しています。
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マンションの防災対策① 本格的な台風シーズンに向けて備えておきたいことは?
②地震への備え~鍵となるのは「自助」と「マンション内共助」
日本で有感地震が発生する回数は、1年間に約1000回~2000回。世界有数の地震大国である日本では、いつどこで大きな地震が起きてもおかしくありません。
地震に強いマンション。課題は「住戸内で起こる災害」
一方で、マンションは1981年施行の「新耐震基準」に基づいた地震に強い構造です。実際、東日本大震災の被災地域のマンション調査では、大破などの「致命的な被害」は0件だったと報告されています。むしろ大きな課題となるのは、家具の転倒による死傷やライフラインの停止といった「住戸内で起こる災害」。だからこそ、各家庭での「自助」の備えが重要になります。
具体的には、飲料水(1人1日3リットル×最低3日分)や非常食を日常的に消費しながら補充する「ローリングストック」、転倒防止グッズによる家具の固定と配置の工夫、カセットコンロや携帯トイレなど自宅避難に必要なアイテムの用意がポイントです。
集合住宅ならではの心強さ「マンション内共助」
また、マンションの心強さは「マンション内共助」が可能なこと。近年の新築分譲マンションでは、非常用発電機やマンホールトイレなどを備えた「防災倉庫」を設置する物件が増えています。いざというときスムーズに助け合えるよう、日ごろから良好なご近所づきあいを心がけ、防災訓練にも積極的に参加しておきましょう。
記事では、地震発生時の初期対応から避難経路の確保、「トイレの水は流さない」「エレベーターは使わない」といった発災後の注意ポイントまで詳しくご紹介しています。
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マンションの防災対策② 予測不能な大地震。起こる前に備えておきたいことは?
③災害時のトイレ対策~入浴や食事はガマンできても「トイレ」のガマンは難しい
災害時の備えというと水や食料に目が向きがちですが、被災地で最も深刻な課題となるのが、停電や断水によってトイレが使えなくなること。生理現象である排泄はコントロールが難しく、トイレを気にして水分摂取を控えることによる脱水症状など、健康被害につながる恐れもあります。
災害後は「安全確認までトイレの水を流さない」
特に注意したいのは、マンションなどの集合住宅では、水道供給が再開しても排水管の破損状況が確認できるまでトイレが使えないこと。災害後は、安全点検が完了するまでトイレの水を流さないようにし、水漏れや異臭などの異常がないかを確認しましょう。安全確認後は、停電中でもバケツ一杯の水で手動で流すことができます。
「最低7日分の非常用トイレ」を備えよう
そして、マンションでは一戸建てのように庭へ仮設トイレを作ることができないため、「最低7日分の非常用トイレ」の備えが不可欠。使い捨てタイプの「携帯トイレ」は1日5回分×人数分×7日分が目安となります。
記事では、繰り返し使える組立式の「簡易トイレ」や、あわせて備えたい衛生用品についても詳しく解説しています。
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マンションの防災対策③いちばん困るのはトイレ!覚えておきたい災害時のトイレ対策
④防災グッズと保管場所~ポイントは「1週間分の備え」と「分散収納」

耐震性の高いマンションでは、万一の災害時も「在宅避難」が推奨されます。首都直下地震等の被害想定では、ライフラインの復旧に電気で6日、上水道で30日かかるとされているので、少なくとも1週間分を目安に、飲料水・食料・生活用品を備蓄しておきましょう。
「備蓄ユニット」と「非常用持ち出し袋」に分けて用意
防災グッズは、日用品を兼ねて常備する「備蓄ユニット」(水・非常食・カセットコンロ・大型ポリ袋・LEDランタンなど)と、在宅避難が困難になった場合に持ち出す「非常用持ち出し袋」(予備バッテリー・携帯トイレ・身分証明書など)に分類して用意するのがおすすめです。
保管のポイントは、部屋ごとに分ける「分散収納」
保管方法のポイントは、一か所にまとめず部屋ごとに分けて保管する「分散収納」。地震でドアが変形したり家具が転倒したりして「玄関までたどりつけない」「防災グッズを取り出せない」というリスクを分散できます。避難グッズは玄関周辺、水や非常食はキッチン周辺、大切な書類は寝室…というように、用途別に保管場所を決めておきましょう。「手の届く場所に保管する=高いところに置かない」も鉄則です。
記事では、備えておきたい防災グッズの具体的なリストと、部屋ごとの保管場所のアイデアを詳しくご紹介しています。
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マンションの防災対策④もしものために備えておきたい防災グッズと保管場所
まずはできることから、自宅の「防災力」を見直そう
「台風」「地震」「トイレ」「防災グッズ」の4つの視点からマンションの防災対策をご紹介してきましたが、共通するのは「日ごろからの備えこそが何より有効な自助活動である」ということ。そしてマンションには、防災倉庫の設置やマンション内共助など、集合住宅ならではの心強さもあります。
災害は忘れた頃にやってくる、と言われますが、防災意識が高まる「防災月間」のこの機会に、各記事をチェックしながら、ご自宅の備えとお住まいのマンションの「防災力」を、家族みんなで見直してみてはいかがでしょうか?