マンションで人気の『角住戸』プラン、そのメリット・デメリットとは?
マンションの間取りには、大きく分類すると、各フロアの端に位置する「角住戸」と、両側を隣接する住戸に挟まれた「中住戸」の2つのタイプがあります。開放感が得られる「角住戸」は一般的に人気のプランとされていますが、もちろんメリットだけでなくデメリットも存在します。そこでジオプラットでは「間取り選びの前に知っておきたい角住戸のメリット・デメリット」についてご紹介します。
角部屋ならではの居住メリットは、多くの窓に囲まれた「開放感」にあり!
■メリット① 窓が多くなるため、部屋が明るくなる
角住戸の最大の魅力は「開放感」。フロアの一番端に位置していることから、中住戸よりも窓を多く確保することができ、室内の明るさやのびやかな眺望を満喫できます。
■メリット② バルコニー面積が広くなるため、アウトドア空間を楽しめる
窓面が多くなれば、2面バルコニーやルーフバルコニーなどの広いバルコニースペースを設けることもできます。バルコニー面積が広がることで、流行りのベランピングなどアウトドア空間での楽しみも広がります。
■メリット③ お隣の住戸からの生活音の影響を受けにくくなる
角住戸の場合は近隣する住戸と接する戸境壁の面積が少なくなるため、お隣からの生活音の影響を受けにくくなり、静かな住環境を維持しやすくなります。
■メリット④ 住戸の前を通行する人が少なく、プライバシーを守りやすくなる
角住戸の玄関はフロアの中で一番奥まった場所にあることが多いため、住戸の前の共用廊下を行き来する人の数が少なくなり、住戸内のプライバシーを守りやすくなります。
他にも、窓が多くなることによって「方角ごとに窓辺の風景の違いを楽しめる」「勝手口付きキッチンや、窓付き浴室など、水まわりの通気性・換気性を高めたプランも多く、心地良い住空間を維持できる」「フロアの端に位置しているため玄関前のスペースが広くなる(中にはアルコーブを設けたプランもある)」など、角住戸ならではの居住メリットは様々挙げられます。
角部屋を選ぶ前に知っておきたいデメリット
■デメリット① 物件価格は中住戸よりも高くなる
人気が集まりやすい角住戸は、当然ながら価格付けの際にも「高め」に設定されることが多くなります。価格面だけを見ると、どうしても中住戸のほうが割安に感じられるため、「価格に似合った魅力を見出せるか?」を自身で見極める必要があります。
■デメリット② 窓が多いため、光熱費が高くなる傾向がある
窓が多いということは、そのぶん外気温の寒暖の影響を受けやすくなるということ。そのため、中住戸と比較した場合に、角住戸のほうが光熱費が高くなる傾向があります。なお、近年は断熱性能を高めた複層サッシを採用しているマンションも増えているので、角住戸を選ぶときは特に「窓の断熱性能」についてチェックするようにしましょう。
■デメリット③ 家具の配置に悩むことがある
家具の配置のしやすさは「壁の面積」で決まります。そのため、窓が多い角住戸では、家具を配置するときに壁面が足りなくなり、「ソファやテレビなどの大型家具や家電をどこに置いたら良いのか?」と悩んでしまうこともあります。そんなときは、モデルルームのコーディネートを参考にして「ワイドな窓を生かした家具配置」にトライしてみましょう。
■デメリット④ 外からの視線が気になる場合がある
建物の外からマンションを眺めた時に、どうしても角住戸は目につきやすくなるため、道を歩く人たちからの視線が気になることもあります。これは住戸の階数や隣接する建物・道路との距離によっても異なりますから、朝・昼・夜と時間帯を変えて現地を訪れ、「外から眺めた時、自分の住戸がどう見えるか?」についてもシミュレーションしておくと良いでしょう。
角住戸の最大の魅力は「多くの窓によって得られる明るさと開放感」ですが、逆にその魅力がデメリットにつながってしまうケースもあります。窓が多くなれば、外部からの侵入の可能性も高くるので、防犯カメラや防犯センサーなどを設置した「セキュリティ性能の高いマンション」を選ぶことも大切です。これらのポイントを考慮した上で、角住戸プランを検討してみましょう。
それでもやっぱり「角住戸」に暮らしたい!デメリットを上回る角住戸の魅力のまとめ
角住戸は基本的に「ワンフロアで2邸のみ」の特別な住戸(※)。そのため、実際に生活をはじめてみると「明るくのびやかな住空間」という暮らしの満足度以上に、「特別な住まいで暮らすことへの誇り」や「愛着」をより一層感じやすくなるはずです。なお、角住戸は居住を希望する人が多い人気のプランであることから、将来売却を検討するときや、賃貸運用を考える場合にも、優位な条件で交渉できる可能性が高くなります。つまり「資産としての価値を維持しやすくなる」という点も、角住戸ならではの最大のメリットと言えるでしょう。
※ワンフロアの住戸数が少ない小規模マンションの場合は「全邸角住戸」という物件もあります。
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