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マンションのモデルルームは情報の宝庫
先に知っておくと役立つ見学のポイントとは?

初めてモデルルームを見学するときは誰もが緊張するもの。「まだ買うかどうかもわからないのに行っても良いのだろうか?」「無理やり契約させられるのではないだろうか?」と不安になり、見学を躊躇してしまう方も少なくないようです。しかし、モデルルームは情報の宝庫。最新のマンショントレンドや、進化する住宅性能、適正な住宅ローン借入額、ライフスタイルにマッチしたローンの返済シミュレーションなど、マンション購入の基礎知識を学べる場所でもあります。以下のポイントを押さえながら、モデルルーム見学のシミュレーションをしてみましょう。

所要時間は約2時間、モデルルーム見学の手順を知っておこう

コロナ禍以降、モデルルーム見学の方法は大きく変化しました。コロナ前までは「予約なし」での来場も可能でしたが、お客様との密を避ける為、ご案内は1〜2組までと制限しているところも多くあります。中には見学前にリモートで1時間程度の概要説明を行う「オンライン案内会」が開催される場合もあります。ここでは「オンライン案内会」が無い場合の見学手順を紹介いたします。

①物件ホームページから見学予約を行う

気になるマンションのホームページをチェックしたら、そのホームページのTOP画面上部にある「来場予約」ボタンから予約を行いましょう。多くの場合、見学の所要時間は2時間で想定されていますが、必ずしも2時間かかるわけではありません。
なお、見学予約を入れる前に「資料請求」をして事前に資料を手に入れておくと、より詳しい物件情報を知ることができるため、その後のモデルルーム見学がスムーズになります。

②アンケートを入力する

来場予約の画面を進んでいくと、簡単なアンケート項目が用意されています。住所、氏名、年齢のほか、希望の広さ、予算、家族構成などを伝えておくことで、担当者からより的確なアドバイスや提案を受けやすくなります。

③予約時間に来場し受付を行う

モデルルームに来場すると、多くの場合個室(または半個室)ブースへ案内され、担当者を待っている間に受付を済ませます。このとき記入する受付表には、上記のアンケート項目のほか、勤務先、年収、自己資金、購入目的などかなりプライベートに踏み込んだ質問項目が設けられていますが、答えたくない箇所は無理に記入する必要はありません。ただし、より詳しくこちらの条件を伝えておけば、その後の商談が迅速になります。

④担当者から概要説明

受付が完了すると、担当者から物件の概要説明が行われます。物件によっては、まるで映画館のようなミニシアターで、立地、住環境、物件規模、共用部の機能などをわかりやすく映像にまとめたショートムービーが上映されることもあります。また、建物模型のコーナーでは、外観デザイン、植栽計画などを確認できます。美しい映像やリアルな模型を眺めていると、ついうっとりとして新生活への夢が広がりますが、模型コーナーでは「近隣の建物がどのように眺望に影響しそうか?」「道路との距離感はどれぐらいか?」などをシビアにチェックしましょう。

⑤モデルルーム見学

ここでようやくモデルルーム見学へ。モデルルームのチェックポイントについては後述します。なお、ここまでの所要時間は概ね1時間です。

⑥担当者から物件説明

モデルルームから個室ブースへ戻ったら、最も気になる価格帯や希望の広さの間取りについて担当者から説明があります。このとき、分譲価格だけでなく、管理費や修繕積立金についてもしっかり確認しましょう。前向きに購入検討する場合は、希望住戸のローンシミュレーションなどを行うことも可能。「もう少しゆっくり考えてみたい」という場合は、資料一式をもらって見学を終了することもできます。わからないことや質問があれば躊躇せずに聞いてみましょう。

モデルルームに入った時のチェックポイントは?

モデルルームを訪れると、お洒落な家具やテーブルコーディネートなどインテリアの演出ばかりに目が向きがちですが、必ず以下のポイントをチェックして暮らしのイメージを膨らませましょう。

●入った瞬間の第一印象

広さ、明るさ、開放感など、まずは感覚を研ぎ澄まして「入った瞬間の第一印象」をチェックします。心地良いと感じることができれば問題ありませんが、「なんだかちょっと居心地が悪い」と感じた時は、何が原因なのか?を探ってみましょう。ちなみに、天井の高さ、サッシの高さ、コーナーの柱の出っ張り、天井の梁などは、お部屋の印象を左右する重要なポイントであり、将来リフォームをしようと思っても絶対に変えられない大切な部分となるため要チェックです。

●リビング・ダイニングではソファに座ってみる

リビング・ダイニングに入ったらまず遠慮せずにソファに座ってみましょう。それまで目に入ってこなかった天井高やリビング・ダイニングの広さが実感できて、実際の生活感を体感できます。

●建具カラー

多くの新築マンションの場合、申込期限内であれば好みの建具カラーを選べるセレクトメニューが用意されています。中でも、モデルルームの建具カラーは、一番の人気色が採用されているケースが多いため、カラー選びの参考にしましょう。なお、セレクトメニューは工事の進捗に合わせて下の階から順に申込締切が迫ってくるため、早めの検討がおすすめです。

●畳数と広さの感覚

最近の新築マンションは、柱や梁の位置に工夫を凝らし、図面から想像よりも広く感じる間取りが増えています。モデルルームでは、間取りの畳数と空間を見比べながら「6畳ならこれぐらい」というイマドキの広さ感覚を記憶するようにしましょう。この感覚を覚えておくと、希望住戸の住空間をイメージしやすくなります。収納スペースの広さに関しても、奥行きや幅、高さをチェックしておきましょう。

●標準か?オプションか?

モデルルームは来場者に「夢」を感じさせてくれる場所。そのため、標準プランから間取りが大きく変更されていたり、ゴージャスな壁紙が使われていたり、水回りの設備がグレードアップされていたりと、多くのオプション(有償)メニューが含まれています。通常、オプション部分には「Option」シールが貼られていますが、目立ちにくい場所にあることも多いため、担当者に「標準か?オプションか?」を必ず確認しましょう。

●コンセントの位置や数

近年は家庭内で使用する電気機器が増えているため、実際に暮らしてみて初めて「コンセントの数が足りない!」と気付き、後悔するケースも少なくありません。特に、電話やネット回線につながるマルチメディアコンセントの位置や数についてはしっかりチェックしておきましょう。工事進捗の前であればコンセントの位置を変更したり、設置数を増やすことも可能(有償)です。

モデルルームが現地建物内にある場合のチェックポイントは?

竣工済みの物件では、実際の建物の中の実際の住戸がモデルルームになることもあります。マンションという大きな買い物をする上で「実物を見学できる」というのは大きな強み。上記のチェックポイントに加えて

●窓からの眺望や明るさ(前の建物とどれぐらいの距離があるか)
●窓を開けた時に聞こえてくる音や漂ってくるニオイ
●エレベーターホールから住戸玄関までの距離感
●ゴミ置き場までの動線
●エントランスまわりのセキュリティ(夜不安な死角がないかどうか)

など、窓の外に広がる環境や共用部についてもチェックしましょう。敷地のまわりをぐるりと一周し、周辺に気になる建物(嫌悪施設等)がないか?ご近所にはどんな人たちが暮らし、行き来しているか?現地から最寄り駅までは歩きやすく安全な道のりか?をチェックすることも忘れずに。また、時間帯を変えて夜に行くと、昼間では気づけなかった周辺環境や周りの生活音等に気づける場合もありますのでオススメです。

モデルルームを見学したあとにしておきたいことは?

モデルルームを見学したあとは、希望の間取り、自己資金の調達、住宅ローン借り入れ後の家計バランスなどをチェックし、家族で今後のライフプランについてじっくり話し合いましょう。また、現地周辺の土地の特性(ハザードマップの災害リスク)や、将来の再開発計画などを自治体のホームページでチェックし、10年後、20年後の街の変化を想定しておくことも大切です。

こうした情報を整理して「前向きに購入検討したい」という結論が出たら、担当者に購入意思を伝えましょう。また質問や確認したいことがあれば、事前に連絡しておくことをお勧めします。担当者も事前に資料を用意して説明してくれるので、限られた時間を有効に使えます。なお、角住戸や専用庭付き住戸など、人気が集まる住戸は抽選となるため、今後の販売予定や抽選状況についても担当者にリサーチしましょう。

モデルルーム見学は「人生設計の第一歩」。住宅ローンのシミュレーションを行ってもらうだけでも、「自分がいま借りられる適正な購入予算」や「これから必要になるお金」と真剣に向き合うことができ、この先のライフプランを見直す良い機会になります。まずは“気軽に、楽しく”モデルルームを訪れてみてはいかがでしょうか?

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