Lifestyle

いる?いらない?
入居時までにつけておいたほうがよいマンションのオプションメニューを解説!

新築マンションのモデルルームを訪れると、まるでインテリア雑誌の中に入り込んだかのようなおしゃれな空間を体験できます。しかし、モデルルームの中をただうっとりと眺めているだけではダメ!実はモデルルームの展示内容は「標準仕様」と「オプション仕様」に分かれているため「どこまでが標準でどこからがオプションか?」「自分に必要なオプションはどの設備・仕様か?」をチェックしておくことも大切な確認作業となります。そこで今回のジオプラットは、「つけておいてよかった」と好評のオプションメニューについて解説します。

標準仕様とオプション仕様の見分け方は?

新築マンションのオプションメニューは、大きく分類すると以下の2つに分かれます。

■建物竣工前に工事を行う「建築オプション」

建築オプションとは、マンションの建設中、施工が困難とされている躯体に関わる工事で、売主(販売業者)を経由してオーダーします。具体的には、間取りの変更や建具のカラーセレクト、天井ダウンライトの設置、コンセントの増設、キッチンやバスルーム設備のアップグレードなどが該当します。工事の進捗に合わせて下の階から順番にオーダー締切期限が設定されるため、早めに検討しましょう。なお、間取り変更や建具のカラーセレクトについては無償オプションとなっている物件もあります。

※施工上の条件や時期によっては注文ができない項目・商品があります。

■竣工・引き渡し後に工事を行う「インテリアオプション」

インテリアオプションとは、マンションの竣工・引渡し後に施工される工事で、売主(販売業者)だけでなく、インテリアデザイン会社等に外注することも可能です。具体的にはアクセントクロスや、キッチン背面カウンター、オーダーミラー、オーダーカーテンなどが該当します。
こうしたモデルルーム内のオプション設備・仕様については、必ず「標準か?オプションか?」を担当者へ確認するようにしましょう。

■売主(販売業者)経由だと割高になることも

引渡しの前に開催される「オプション相談会」では、「プロのアドバイスを受けながら検討できる」「入居タイミングに合わせて工事を進めることができる」等の安心感がありますが、売主(販売業者)を経由することで少々割高になりがちです。一方、ダウンライトやコンセント等の増設は、引渡し後に外部へオーダーすると、新居の天井や壁に穴を開けるなどの大掛かりな工事となり、結果的に追加費用が発生します。「建物建設中に売主(販売業者)へオーダーしたほうがよいオプション」or「引渡し後に外注したほうがよいオプション」を見極めながらオーダーの検討を行いましょう。

つけておいてよかった!との声多数、最近人気の建築オプションメニューとは?

ここからは「つけておいてよかった!」との声が多い建築オプションメニューについてご紹介します。

①コンセントの増設

最近は家庭内で使用する家電製品の数が増えているため、「実際に入居した後でコンセントが足りないことに気づき、タコ足配線になって大変!」というお悩みをよく耳にします。中でも、コンセントが足りなくなるケースが多いのがキッチンまわり。特に「いつもキッチンでスマホを充電しつつ、タブレットでレシピをチェックしながら料理をする」という人は、カウンターまわりにもコンセントの増設が必要です。「どこでどんな家電製品を使う予定か?」をシミュレーションしながら検討しましょう。なお、増設費用はコンセントの数や場所によっても異なりますが、5千円~3万円程度が目安です。

②ダウンライトの設置

天井に本体を埋め込むダウンライトは、天井面がフラットになることでお部屋を広く見せる効果があります。また、独特の光の陰影がスタイリッシュな空間を演出するほか、ホコリがたまりにくくお掃除がしやすい点もメリットです。ただし、ダウンライトだけだと光量が足りず室内が暗くなることもあるため、プロのアドバイスを受けながら設置箇所と灯数を決めましょう。費用は灯数によっても異なりますが、5万円~15万円程度が目安です。

③床暖房の設置

「足元からじんわり温まる」「風が出ないから乾燥しにくい」「一度使ったらもう手放せない」と好評の床暖房ですが、近年は建設コスト上昇を受けて床暖房を有償オプションにしている新築マンションが増えています。床暖房の後付けリフォームは不可能ではありませんが、「フローリングを剥がして温水マットを敷設する」または「既存のフローリングの上にパネルヒーターを設置する」などいずれも大掛かりな工事になるため、事前に必要かどうかを検討しましょう。

④食洗器の設置

床暖房と同様に、近年は食洗機もオプションとなるケースが増えています。ビルトイン型の食洗器ならキッチンまわりの省スペースにつながるほか、家事の時短や水道使用量節約も実現。もともと手洗い派だった人たちからも「実際に使ってみたら本当に便利だった」という声が多く聞かれる人気設備です。設置費用は食洗器の容量によっても異なりますが、15万円~30万円程度が目安です。

新居をよりスタイリッシュに!インテリアオプションの人気メニューとは?

インテリアオプションは躯体に関わる工事ではないため、じっくりと検討した上で入居後に施工することも可能です。ただし、次のようなオプションは新居へ引っ越しするまでの間に工事を完了させておくと、新生活の満足度がより高くなります。

①キッチン背面カウンター

「ちょっとお値段は高いけど、つけておいてよかった!」という声が圧倒的に多いのが、キッチンの背面カウンター。キッチン収納の面材とデザインを合わせてオーダーすると、空間に統一感が生まれてインテリア性もアップします。背面カウンターにコンセントやダウンライトを増設するケースも多いため、建築オプションと同時に検討すると良いでしょう。費用は造作サイズによって異なりますが、30万円~60万円程度が目安となります。

②エコカラットなどの調湿・防臭建材

エコカラットをはじめとする調湿・防臭建材は、夏の湿気や冬の乾燥を軽減し、トイレやペットのニオイの防臭効果も期待できることから、玄関ホール・リビング・トイレ等のアクセント壁として人気のオプションです。最近はデザインやカラーも豊富に揃っているためインテリアのテイストに合わせて検討しましょう。費用は施工する壁の面積や素材グレードによっても異なりますが、1m2あたり8000円~3万円程度が目安となります。

③オーダーミラー

鏡には空間拡大効果があるため「広く見せたい場所」にオーダーミラーを設置するのがおすすめ。例えば、玄関の天井サイズに合わせて大型姿見を取り付けると、玄関ホールが広々とした印象になるほか、「玄関入って左側の鏡は金運アップ、右側の鏡は仕事運アップ」など風水的な効果も◎。また、リビングや寝室で気になる構造柱の出っ張りに鏡を貼ると、柱の大きさが目立ちにくくなります。費用は鏡のサイズ・グレードにもよって異なりますが、5万円~20万円程度が目安となります。

④オーダーカーテン

「とりあえず今の家で使っているカーテンを新居でもしばらく使う予定」という方が意外に多いようですが、カーテンは窓のサイズに合わせて入居前にオーダーしておくのがベスト。引っ越しが完了しても、サイズが合わないカーテンをつけていると、夜外から室内が丸見えになったり、冷暖房の効きが悪くなったりと何かと不便です。入居のタイミングに合わせてカーテンの取付けが完了するよう早めに検討しましょう。費用はカーテンの種類(ドレープ、ブラインド、シェードなど)・窓のサイズ・素材のグレードによっても大きく異なりますが、一般なファミリータイプの新築マンションでは全室分で30万円~50万円程度が目安となります。

※記載したオプション費用については首都圏での「参考価格」であり、別途施工費・加工技術料等が発生する場合があります。

中には後悔した人も・・・“絶対に必要”ではないオプションメニューとは?

一方で、「やめておけばよかった」という後悔の声が少なくないオプションメニューもあります。

キッチンや収納のオプションパーツ

キッチンの水切りラックや小物入れ、システム収納の可動パーツなどのオプションについては、「後から考えてみたら100円均一で揃えたほうが安かった」という声が多数。オプションパーツをオーダーすれば、確かに機能性がアップしてデザインにも統一感が生まれますが「絶対に必要なオプション」とは言えないかもしれません。

「本当に必要かどうか?」を見極め、優先順位を決めて選ぶようにしよう

いかがでしたか?マンション購入時には、何かとケタの大きな出費が重なるため金銭感覚が鈍化しやすく、つい「あれも…これも…」とオプションを追加したくなりがちです。そのため、オプションをオーダーする時は、まず「本当に必要かどうか=追加することによって暮らしの満足度や機能性が高まるかどうか?」を冷静に見極めること。さらに「オプション予算の上限」を決めた上で、躯体工事に関わる後付け困難なモノや、入居までに整えておかないと家具の搬入や配置が難しくなるモノを優先して選んでいくと無駄な出費を抑えることができます。こうした注意点を踏まえた上で、オプションメニューのオーダーを楽しんでみてはいかがでしょうか?

「Geo Plat」とは、
阪急阪神不動産のマンション〈ジオ〉がお贈りする、
首都圏の街・住まい・暮らしの情報サイトです
新しい発見のヒントとなる地図(Plat)をコンセプトに、
皆さまの毎日を輝かせるアイデアを発信してまいります。

Close