自分でも意外と簡単にできる!エアコン掃除の手順と注意点とは?
いよいよ梅雨のシーズンに突入し、エアコンが大活躍する季節になりました。しかし、久々にエアコンを使ったら「なんとなくカビ臭い」「冷房の効きが悪い気がする」と感じた方も多いのではないでしょうか?一般的な家庭用エアコンの寿命は10年程度とされているため、年式の古いエアコンを使っている場合は、本体そのものが老朽化し効率が低下していることが考えられますが、年式が比較的新しいエアコンであれば、イヤな臭いや効きの悪さは多くの場合簡単なお手入れで解決できます。そこで今回のジオプラットは、自分でも簡単にできる「エアコン掃除の手順と注意点」についてご紹介します。
エアコン掃除は「2週間に一度」が目安
エアコンのお手入れは、本体内部をクリーニングする「エアコンクリーニング」と、外から見えるパーツのお掃除を行う「エアコン掃除」の2つに分かれます。「エアコンクリーニング」は、1~2年に一度の実施が目安とされていますが、吹出し口やルーバーのところに黒い汚れやカビがこびりついている場合は、エアコン内部でカビが発生している可能性があるため、すぐにプロに依頼して内部の高圧洗浄を行ったほうが良いでしょう。
一方、フィルター清掃、付着したホコリの除去など、自分でもできる「エアコン掃除」は、多くのメーカーが「2週間に一度」を推奨しています。こまめなお手入れを行うことはエアコンそのものの寿命を延ばすことになり、結果的に家計の節約につながります。少々面倒な作業に感じられますが、これも節約の一環と考え、定期的なお手入れを心がけましょう。
自分でできるエアコン掃除①フィルター掃除
効率の良いエアコン環境を維持する上で、最も重要な役割を果たしているのがフィルターです。エアコンは、室内の空気を吸い込み、その後熱交換器を通って設定温度の空気を室内へ戻す仕組みになっているため、お部屋の中のホコリや汚れも一緒にフィルターに付着します。ホコリや汚れを放置しておくと、熱交換時に発生する水分をエサにしてカビが発生してしまうため、こまめに取り除くようにしましょう。
【用意するもの】
●掃除機
●タオル2枚
●キッチン用中性洗剤
●歯ブラシ
【お掃除の手順】
①最初に掃除機で全体のホコリを吸い取る
まずエアコンの本体カバーを開けてフィルターの状態を確認します。多くの場合、吸い込んだホコリがたまっているため、いきなりフィルターを外すとホコリや汚れが室内へ舞い散ってしまいます。はじめにフィルターを装着した状態で、軽く掃除機をかけましょう。
②フィルターを外してホコリを吸い取る
次に、取扱説明書の手順に従ってフィルターを外し、表面に付着したホコリを掃除機で丁寧に吸い取ります。このとき注意したいのは必ず「表側から吸い取る」こと。裏側から掃除機で吸ってしまうと、逆にホコリがフィルターの目地に詰まってしまうため、表・裏を間違えないよう気を付けましょう。
③フィルターを洗う
掃除機で吸い取れないほど汚れがひどい場合は水洗いをします。このとき注意したいのは必ず「裏側から水を流す」こと(掃除機とは逆になることを覚えておきましょう)。水洗いでも落としきれない汚れがついている場合は、水で薄めたキッチン用の中性洗剤を歯ブラシにつけ、そっと表面を撫でるように洗いましょう。最後に再び水洗いをします。
④フィルターを乾燥させる
水洗いが終わったら、乾いたタオル2枚でフィルターを挟み、やさしくポンポンと叩いて水分を吸い取ります。このとき、フィルターが半渇きのままエアコンに装着するとカビ発生の原因に。風通しの良い日陰で1時間ほど乾かしてから本体に取り付けましょう。
自分でできるエアコン掃除②吹出し口とルーバーの掃除
エアコンの吹出し口に汚れやホコリがたまっていると、お部屋の中で汚れた空気が循環することになります。「キレイな空気の通り道」をつくるためにも、吹出し口やルーバーは清潔に保ちましょう。
【用意するもの】
●キッチンペーパー
●キッチン用中性洗剤
●消毒用エタノール
●割りばしなどの長い棒
【お掃除の手順】
①作業前にコンセントを抜いておく
フィルターと違って、吹出し口やルーバーは本体につながる部分。お掃除中に誤って電源が入ると故障やケガの原因になることがあるため、必ずコンセントを抜いてからお掃除を始めましょう。
②ルーバーを開ける
手動で風向きルーバーをまわし開きます。このとき、無理に開けると破損することがあるため、やさしく動かしましょう。
③吹出し口の中を拭く
割りばしの先にキッチンペーパーを巻き付け、水で薄めたキッチン用中性洗剤につけて、吹出し口の中を拭き掃除します。このとき、水がしたたり落ちるほど水分が多い状態だとエアコンの故障原因となるため、固めに絞るようにしましょう。また、点々と黒カビがついている場合は、消毒用のエタノールを使って除菌を行います。
④30分ほど「送風」で本体を乾燥させる
一連の掃除が完了したら、30分ほど送風運転を行いましょう。
エアコンの使い方マメ知識、電源オフ前に「送風」運転を行うとカビ予防効果が
■スイッチを切る前に「送風」運転を
「冷房だとお部屋が冷えすぎるから」と、除湿(ドライ)機能を好んで使っている方も多いと思いますが、室内の水分を集めて外に追い出す仕組みの除湿運転の場合は、エアコン内部に水分が溜まりやすくなるため、電源を切る前に必ず30分~2時間程度の「送風」運転を行ってからスイッチを切るようにしましょう。こうすることでエアコン内部が乾燥し、カビの発生を防ぎやすくなります。
■冷房時はルーバーを「水平」または「上向き」に
冷房機能を使う場合、ルーバーの風向きは床面に対して「水平」または「上向き」に設定を。冷たい空気はお部屋の下のほうに溜まりやすくなるため、風向きを水平または上向きにしておくと、空気が上から下へ流れるようになり、ムラなくお部屋に行き渡ることで冷房効率を高めてくれます。
電気料金値上がりの夏、エアコン掃除で賢く節約を!
いかがでしたか?エアコン掃除を怠ると、フィルターにつまったホコリの影響で空気の通りが悪くなり、必要な風量が得られずエアコンの効きが悪くなります。すると、エアコン本体に負荷がかかり、無駄な電気代が発生してしまいます。先日も大手電力各社が家庭向け電気料金の値上げを発表したばかり。今年の夏は、こまめなお手入れを心がけながら、節約型の快適エアコンライフを目指しましょう。