阪急阪神不動産

グッドデザイン賞2020年

ジオ柏の葉キャンパス(2020年)

概要
『ジオ柏の葉キャンパス』は、「柏の葉国際キャンパスタウン構想」のエリア外にあり、都市化が進む「日常」と自然豊かな「非日常」が溶け合うポジションを最大限に活かせるよう開発しました。コンセプト「STAYCATION」(=STAY+VACATION)の下、「どこかに行かなくてもステイしながら旅に出たような至福の休息が味わえる集合住宅」を実現しています。
審査員からの評価ポイント
ジオ柏の葉キャンパスは、駅徒歩6分の場所にありながら、「柏の森」再生を目指し、敷地の約11%の緑地面積を実現している。
本プロジェクトでは、キャンプができる芝生の森、植物のトンネルのような曲がりくねった小径、ベンチのある共用庭など、丁寧な外構計画がなされている。まとまった大きな広場ではなく、敷地全体にひろがる庭は、散策やピクニック、日常のおしゃべりなど、生活に根ざした庭と共にある暮らしを創り出していて、その点が高く評価された。
防災拠点にもなる緑の小道や広場(公開空地)は近隣住民にも開放していて、植栽にはかつて自生していたであろう樹種が選定された。地域に貢献する集合住宅の好事例と言える。

シーンズ塚口(2020年)

概要
『シーンズ塚口』は、大阪ガスの社宅跡地に開発されました。環境モデル都市へと変わりゆく尼崎市の動向に共鳴し、マンション住民と地域とのコミュニティが構築されにくいという社会的問題の解決も視野に入れ、周辺の街並みと住民、自然との関係性を見つめ直し、理想的な未来の暮らしへつながる街区再生構想「Re:CONNECT」をコンセプトに誕生しました。
審査員からの評価ポイント
配置計画により、地域に開かれたランドスケープを実現しているのが素晴らしい。
特に3種類の庭は、それぞれ楽しみ方も異なりそうで、実際の使われ方への興味が湧く。
一方で、実際の細やかな設計が生み出す具体的なつながりについては、今後の実際の供用が進んだ時点での経過に関心が持てそうだ。