グッドデザイン賞2024年
ジオ四天王寺一丁目(2024年)
- 概要
- 四天王寺参道に面した事務所ビル老朽化に伴う建替事業。「まちの歴史や暮らしに寄り添う建築」について地権者様と共に議論を重ねて計画しました。古くからある通り抜け路地の再生、参道における営みに呼応する配置構成、街並みに調和するデザイン等により、この地の歴史を尊重する集合住宅を目指しました。
- 審査員からの評価ポイント
- まちの「歴史」や「暮らし・営み」に寄り添う、というコンセプトから、四天王寺への参道や路地に着目し、敷地内に誰もが通り抜けできる路地を設けた点は、高く評価できる。 参道や路地への「はみだし」は、街に賑わいをもたらし、人と人、建物と街のつながりを生みだす。このことに着目した点は評価できるが、実際に「はみだし」を実現するためには、さらなる空間的工夫が必要である。例えば、オーナーズラウンジを路地に面して配置し、開けるようにする、接道部を花壇で閉じるのではなく、人々が集える空間にする、などの工夫ができたのではないか。コンセプトが実際の空間デザインとして実現されることを期待している。