人が集まり、コミュニティを盛り上げる
西青木自治会の地域イベント
西青木自治会では、子ども図書館の運営や、餅つき、ハロウィンなど、
さまざまな地域のイベントを開催。
地域の人と人とがつながり、
交流の輪を広げていくためのきっかけづくりに取り組んでいます。
今回、渉外担当の木村祥二さんにお話を伺いました。
- 西青木自治会 渉外担当
- 木村 祥二さん


- 木村さんは長く西青木にお住まいだそうですね。
-
私は兵庫区で生まれ、中学一年生の時に西青木に引っ越してきて以来、長く西青木に住んでいます。
大変だったのは1995年に発生した阪神淡路大震災。震度7の揺れを経験し、住んでいた自宅は半壊。我が家は幸いにもタンスをぎちぎちに置いていたため、家具が転倒することなく、家族は全員無事でした。近隣の体育館に避難しましたが、震災後3日目でようやく、世帯に一つだけみかんが配布されるという状況。多くの人々が非常につらい経験をしました。 - 木村さんはいつから西青木自治会の活動に携わるようになったのでしょうか?
-
阪神淡路大震災の頃、西青木に自治会はありませんでした。ずいぶん昔はあったようなのですが途切れてしまっていたようですね。しかし震災を経験して、常日頃からの近所のコミュニケーションが必要だと痛感したのでしょう。前会長が「それじゃあかん」と、1996年頃に立ち上げたのが今の西青木自治会です。
私は前会長が退任後、約7年間会長を務め、今年から渉外担当になりました。会長の仕事は西青木自治会だけの活動のみならず、財産区管理会、防災コミュニティ、交通安全協会、町づくり協議会など多岐にわたります。それぞれ定期的に会議があるので、仕事と並行しながらの会長職は大変です。渉外担当として自治会に残りながら、現会長をサポートしていきたいと考えています。 - 西青木自治会では年間を通じて、ユニークなイベントを行っているそうですね。
-
はい、毎週水曜と土曜の14:00~17:00は青木南住宅集会所を使って「子ども図書館」を開催しています。民生委員の方の「地域の子どもたちのために何かしたい」との発案がきっかけです。最初はまったく認知されておらず、子どもたちが訪れることはありませんでしたので、活動を知ってもらうためにさまざまなイベントを開催するようになりました。
10月末の「ハロウィン」は毎年盛り上がるイベントです。子どもたちは思い思いの仮装をして、地域内に設けてある8か所のブースでスタンプを1つずつ押してもらいます。各ブースではお菓子をもらえるので、全部回り終えると子どもたちは山盛りのお菓子にとても喜んでいます。
また3月はサンシャインワーフで、「お相撲さんとおもちつき!」というイベントも行っています。現会長と縁がある二所ノ関部屋のお相撲さんに来ていただいているのですが、お相撲さんのお餅つきは大迫力で、みなさんから掛け声もあがります。つきたてのお餅のふるまいもあり、お子さんにも好評です。
他にも、工作教室やクリスマスパーティ、親子ヨガなど、一年を通して開催。大変ではありますが、とてもやりがいがある仕事。とにかく地域の皆さんに喜んでほしいという思いで取り組んでいます。
また地域的には、7月には本庄小学校で「夕涼み会」、8月は福井池公園で「盆踊り」、10月には同じく福井池公園で「青木ふれあいフェスタ」、青木駅前の青木商店街では、毎週日曜夕方から夜店が並ぶ「おおぎ駅前夜店」が開催されています。特にファミリー層にとって魅力的な街ではないでしょうか。 - ところで各自治会が構成する「青木地区まちづくり協議会」では、
今年タウンミーティングが行われるとお聞きしました。 -
青木地区まちづくり協議会は、青木エリアの地域課題を解決するため、各自治会・各自治会連合会や各種団体、ボランティア有志などで構成されています。これまで街歩きや若い人の意見を聞く機会は何回か設けたようですが、タウンミーティングの開催は初めてとなります。タウンミーティングでは、今後の青木をどのようにしていきたいかを考えてディスカッションして、今後に生かしていきます。
- 青木はどんな街でしょうか?
-
みんながお互いに協力してくれるいい街だと思っています。最近は皆さん忙しいので、なかなか地域の活動まで手が回らないことも多いと思いますが、この地域の皆さんは、率先して協力してくれる、困ったときは誰かが助けてくれる風土があると感じています。
また東灘区は歴史あるだんじり祭が盛んな地区です。最近はだんじりを通じて、お隣の青木地区と交流が広がっていることもいい流れだと感じています。
今後高齢者が増えていくことが予想されます。そのため各自治会や団体の課題は後継者づくりではないでしょうか。子どもが参加するイベントを開催すると、大人が必然的についてくるようになります。自治会がどんなものか知ることができると、自然と協力してくれる流れを作れると、これまでの活動を通じて感じてきました。
新しく地域に引っ越してくる方にとっては、自治会の活動が地域に溶け込む良い機会となるでしょう。今後も楽しみながら活動していきたいですね。